昨年のご縁で、今年も中央動物専門学校の就職目前の3年生2クラスの特別講義の依頼をお受けすることとなりました。
昨年は
- 「他者と会話することの苦手意識を払拭する」
- 「他者への関心を持つ」
- 「自分の役割以外の事にも積極的に関わる」
- 「コミュニケーションを通して情報共有ができるようにする」
- 「協力して仕事ができる体験をする」
という課題へのGWTでしたが、
今年はさらに
- 「役割理解と協働姿勢の育成」
- 「組織の中での自分の立ち位置を意識する気づきを得る」
- 「コミュニケーションは発信だけでなく、相手の思いを引き出す姿勢を育てる」
というオーダーが加わりました。
今年の学生たちとは「はじめまして」なので昨年と同じメニューで…という甘い考えは三好理事長にすぐに見抜かれ、「前年度使用した財は2度と使わない位の意気込みをみせるのがよいですね!」とあっさり&バッサリ却下されたのでした。
50分を3コマというタイトな時間の中に、自他認知はもちろん組織の中での役割理解・社会人基礎力のパワーアップを盛り込んだ財など私の乏しいポケットの中に見当たるわけがなく、理事長のお知恵を拝借しながら
- 「□と〇」(自他認知)
- 「50音3音区切り」(役割理解と協働姿勢)
- 「新人あるある」(社会人基礎力)
の3本が2026年版のメニューに決まりました。
Aクラス
さて初回のAクラスは、クラスにうまく馴染めていない人、緊張が極度に高い人など気になる学生が数人いて担当の先生も心配気に見守っておられましたが、いざワークが始まるとどのグループも歓声が上がり、話し合いも楽しそうに活発に行われ、どの人が心配な人だったかわからないくらいの盛り上がりを見せ、担当の先生も「新たな一面を発見しました!」とびっくりされていました。

やっぱりGWTはすごい!
ただ3コマ目の「新人あるある」は時間内でおさめることに気を取られ、いまひとつふりかえりを深めきれなかったことが悔やまれました。
Bクラス
1週間後のBクラス。



こちらは担当の先生が心配するくらい賑やかなクラスとのこと。
さぞや元気いっぱいで入室してくるのだろうとワクワクしながら迎え入れると…、あれれ?挨拶や表情に覇気がなく、講義中も思わず「お疲れですかぁ?」と聞いてみたくなるほどの低いテンションと消え入りそうな反応。
教室全体をドヨヨーンと重苦しい空気が支配しています。
そしてまさかの低テンションの「50音3音区切り」で洗礼を受け、たじろぐ私以上に、自分が思っていた姿と全然違う学生達の姿に衝撃を受けていたのは担当の先生でした。
「いつも賑やかなクラスと思っていましたが、大人数の中のカモフラージュがきく状態の時だけ賑やかだったのですね。」「個人で意見を出すことに抵抗がある様子だが、命の現場で働くことを志す学生達には主体性も大切にしてほしい。」等、Aクラスとは真逆の気づきを得て、今後の課題を見出されたようでした。



この日の3コマ目の「新人あるある」は、前回の反省を踏まえ、心にも時間にも余裕をもってじっくり挑んでみようと考えていました。
先生と学生の了承のもと時間配分を柔軟に組み、よりリアルにイメージできるようひとつひとつ丁寧に説明し、時間をかけて思考が深められるよう心掛けて進行しました。
その甲斐あってか、この日の三つのワークの中で一番腰を据えて取り組んでいたという手ごたえを感じました。
が!それでも最後のふりかえりの自由発言では相変わらず積極的な発言はほとんど聞かれないままでした。
学生たちの感想カード
講義後、学生達に書いてもらった感想カードには、
- 「自分が当たり前だと思っていたとしても相手にとっては当たり前じゃなかった。」
- 「わからないことは人にアドバイスをもらったり頼ることも大切だと思った。」
- 「他の人の意見や提案を聞いて、これから自分がどうしたいのかはっきりさせるいい機会になった。」
- 「いつも話過ぎてしまうことがあったが、今日はみんなが平等に楽しく話せるように相づちなどをメインにしてみたらちょうどよかった。」
という、今ここでの気づきや学びの声が多かったAクラスに比べ、
Bクラスは
- 「自分は焦るとうまく言葉がでてこなくなってしまうことがわかったので、社会に出る前の今のうちから自分の考えや伝えたいことを落ち着いて上手に伝えられるようにトレーニングしておかなければならないと感じた。」
- 「❝今どきの新人❞とくくられるのがとても嫌な気持ちになったので、絶対こうならないよう、そういったことを言われないように気を付けていきたいと思った。」
- 「就職したら体調管理には十分気を配り、誰かの迷惑にならないよう心掛け、先輩にも飼い主様にも信頼していただけるような看護師になりたいと思った。」
- 「社会人になるまでの残り半年を今日他の人に(ヒントを)出しもらった行動計画を少しずつ達成していきたいと思う。」
など、意外にもここから先の社会を見据えて行動しようとしている声が多く、反応は薄かったけれどそれぞれちゃんと受け取ってくれていたのだなーと安堵しました。
振り返り
最近の若者は大人が気に入る(喜ぶような)文章をスラスラ書けるものだよという人もいるけれど、とりあえず頭に?心に?残ったことを文字に表してくれたということは、きっと何か残っているのだろうと、私は彼らの感性を信じてみようと思います。
「はじめまして」の1回限りの3時間ですが、そこで起きた化学反応は、学生はもちろん私自身、そしていつもと違う角度から客観的に学生を見ていた担当の先生、その場を共にした三者それぞれに刺激的な気づきと学びをもたらしてくれました。
この原稿を書きながらも、「あー、先にもっと具体的に念押しして始めていたら…」「この時こういう言葉をかけることができていたら…」「ここでもう少し冷静になれていたら…」などなど、今更ながらに自分の力不足の数々…。
以前の自分だったらここでくよくよするところですが、GWTに出会ったことで失敗も前向きにとらえられるようになりました。



ありがとう!GWT。
今後同じ失敗を繰り返さないよう心するぞ!



これからもまた自分を磨いていくつもりなのでよろしくね。









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