
今年度も、昨年同様にGWT講座を3回シリーズ開催することになりました。
第一回目は2025年6月14日(土)13:30~15:30、梅雨の晴れ間の蒸し暑さの中で「協働作業に大切なこと」をテーマに開催しました。

支部会員3名、新規参加2名(1名は高校生)5名の構成でした。
体験1:図形を描く
◆ ねらい
- 聴き方でいろいろな描き方があることに気づく。
◆ 展開
- 一方通行の情報を聴いて図を描く。
- メンバーの図を見ながら自己紹介をする。
◆ 参加者の様子・メンバーのふりかえりからの気づき
- 高校生を含め、年齢差のあるメンバー4名でスタートの図形を描くは、聴き方による大きな変化はなかったが、少々の違いと聴き方の違いに気づきながら自己紹介を兼ねてGWTの体験をスタートさせることができた。
- リラックスした中で、いろいろな考えの人や捉え方の違いがあることにも気づけた。
- 質問ができなかった、正確に描きたいため不安だった、終わりが見えず不安だったという感想が聞かれた。
- これらを解消するためにはどのようにすると良いかの問いかけに対して、参加者からコミュニケーションが大切、話しかける、問いかける等のふりかえりができた。
体験2:三角でつくる世界part2


◆ ねらい
- 体験を通してチームワークについて考える。
◆ 展開
- 1グループでの体験のため、作品の出来を比べるのではなく、課題・ルールを提示し、作業の中で、会話を生み、いろいろな役割について気づく展開とした。
◆ 課題
- たくさんの三角形を作って、テーマに沿った作品を仕上げる。
◆ ルール
- テーマを決めてから作業を行う。
- 指示されたされた役割を決めてからスタートをする。
・折り紙を取りに行く人 1人
・ハサミを使う人 1人
・のりを使う人 1人 - 制限時間(今回は45分)
◆ 活動の様子
- 窓から見える梅雨空と、紫陽花からテーマを決めるのにはあまり時間がかからず、「梅雨のひとコマ」が決まった。
- 役割も、自ら立候補して決めていた。
- 4人に対して3つの役割が提示されたことについて、あとの一人は?‥質問があったが、指示書通りを伝えた。作業の途中で必要に応じて会話がみられた。
→折り紙係 何色が必要か等お互い確認し合っていた。
→ハサミ係 切ってほしいことを注文していた。
→のり係 張り合わせるとき、場所の指示をしていた。 - 時間を気にするメンバーや作品全体への指示を出す人、アイデアを提供する姿がみられた。
◆ 作品発表
◆ ふりかえり
ふりかえりからの気づきを「協働作業に大切なこと」でメンバーがまとめた。
目的の共通理解(イメージなど)
時間配分
役割の分担(メンバーの得意不得意を考慮)
声掛け(相手やメンバーへの思いやり、目配り)
背極性・自主性
目標達成(やりきる!)
受容(アイデアに対して否定しない)
協力体制が特に必要。



最後に、「チームワークの成立する条件」の小講義をして終了した。
◆ 講座終了後、参加者の声
(高校生)
今回の講座に参加させていただいて、協働作業に何が大切なのか、チームワークはどのように成立するのかなど、大切さがわかり、とても重要だと思いました。
今回得られた学びを今後の学校生活に活かしていきたいと思いました。
(公務員)
GWTに初めて参加させていただきました。
グループで取り組むことで、沢山の“気づき”があり、多くの事を得ることができました。
また、初めましてのメンバーと一緒に取り組むうえで、改めて相手を思いやること、受容すること、声掛けなど気配ることが大切だと感じた。
今回は、昨年実施した財の“ねらい”をチームワークに絞り、ふりかえりシートも改定して実施した。
最初から、テーマ決めや、役割分担をすることで、チームの中での協力態勢がより明確になり、必要な役割についても気づくことができた“財”となった。
(大久保)
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