はじめに:長野支部GWT学習会参加レポート

残暑を越えた「続暑」の8月末、長野県松本市で開催された長野支部主催のGWT学習会に参加してきました。

GWTの受講を考えている方やアドバイザーの皆様の参考になれば嬉しく思います。
松本市といえば国宝松本城。その雄姿に見とれていると集合時間が迫っていました。
急いで会場へ向かい、受付を済ませて会場へ入ると長野支部の皆さんが笑顔で迎えてくれたので、ちょっと緊張が解けました。
今回の学習会の参加は15名と、ほどよい人数でした。
アイスブレイクで一体感を醸成
「はじめまして」「お久しぶり」の声の中、まずは気持ちと体ほぐしのアイスブレイクから始まりました。
掛け声に合わせて、右に左にトントンとすぐに笑い声が渦巻きました。



一瞬にして一つにまとまれるってすごい!さすが長野支部です。
ひと息ついて車座になって自己紹介。



「誰からでもいいですよ~」と言われて「こういうフンワカした感じっていいよなあ」と思いました。
GWTの概要説明と体験学習サイクルについて
今回初めて参加された方もいたので、ファシリテーターからGWTの概要説明がありました。
「レクリエーションとの違いは何ですか?」という質問では、「ワークをやって終わりではなく、必ずふりかえりをするのがGWTです」と言われ、そうそうと相槌を打ちながら、忘れないように改めてメモしました。
長野支部のアドバイザーは、
- 活動
- ふりかえり
- 気づき
- 日常化(普段の生活に活かす)
- 活動
と「体験学習サイクル」を説明してテキストにも記載されていました。
日本GWT協会(初級アドバイザー養成講習会テキスト)では、
- 体験・実習
- ふりかえり(観察・指摘・内省)
- 分析
- 一般化・日常化
となっているので、統一して、しっかり伝えることが大切だと思いました。
指合わせワークで体験学習サイクルを実感


「このサイクルを具体的に体験しましょう」ということで、映画’ET’の場面さながらに、お隣さんと指を合わせるワークをしました。
「3回やってみてどうだった?」と問われて、「あっ、これがふりかえりだ」と思い、お隣さんとそれぞれの場面での思いを話し合いました。
その後、全体でどんなふりかえりがあったかをシェアしました。
「そうそう」とか「それって面白いね」といったことがどんどん出て、全体でシェアすることで気づきが膨らむんだと実感できました。



休み明けに気づきを実践してみます(一般化・日常化)。
ちぎり絵ワークでコミュニケーションの重要性を学ぶ
次の財は4~5人のグループで「ちぎり絵」を行いました。



最初は絵のイメージをなかなか共有できなくて難しかったです。
絵のイメージを合わせたり、言葉で補足したりすることで、徐々に完成度が上がっていきました。
3回目のお題の時は要領よく’ちぎり絵’を作成できましたが、コミュニケーションが多くなったからだと思いました。
ふりかえりでは、うまくいった理由や改善点、誰の言葉やアドバイスが良かったかなど、お題を作り上げる過程での大切なことをアドバイザーが全部まとめてミニ講義されたので、
もっとグループで気づきを分かち合い深め合いたかったなぁと思いました。
ティータイムでの交流
ティータイムには、飲み物とお菓子を摂りながらワイワイと楽しいひと時を過ごしました。



GWTではこういった時間も楽しんですよね。
鉛筆の散歩で信頼関係と共通理解の大切さを実感
次の財は「鉛筆の散歩」ローテーションで3度行いました。
- 目隠し状態でどんな気持ちだったか
- 指示の仕方や伝え方はどうだったか
- 質問の仕方はどうだったか
などをふりかえりましたが、
- 指示役を信頼した
- 方向とか長さとか共通するモノサシを持った
- 相手の立場を思いやった
- やりとりの大切さを知った
などの意見が出ました。
具体的に共通するモノサシを持ち、信頼関係があるとうまくいくんだと実感した財でした。



満足、満足!
ラベリングでトラベリングで心理的安全性について考える
最後の財は「ラベリングでトラベリング」。



グループメンバーが与えられた役割を演じ、旅行のプランを練り上げるものです。
「あっ、役割演技法か」と思いましたが、これまでとは違い演じる役割は自分には分からずメンバーは分かっているといういつもとは逆の演技法です。
財のねらいは、”安心して建設的な話し合いができる場づくりを学ぶ”ことでしたが、自分がどの様に見られているかを憶測しながら話し合うのはあまり居心地が良くない感じでした。
自分やメンバーの気持ちを探るようなことを払拭できれば、安心できる場ができることを示唆する財だったと思いました。
ふりかえり後のティチャーズコメントでは、”均等な発言機会の提供”、”社会的感受性の高さ(相手の感情を読み取る力)”などの醸成により”心理的安全性の確保”ができると言われましたが、
そうしたねらいであれば、折角の逆の演技法をもっと効果的に反映させるやり方もあるように思えましたし、財はシンプルで準備なくできる提供の仕方を工夫できるようにしたいなぁと思いました。



「年齢や性別や肩書などをいったん横に置いて、フランクに話せればなんて素晴らしいんだろう」と最後に思いました。
チェックアウトと今後への期待
エンディングはチェックアウトです。
約4時間の学習の場でしたが、皆さん興奮冷めやらず熱い思いを述べられました。
急な参加だったので、受講前の時間の余裕がなく、松本の歴史や文化などもっと触れる時間も取りたかったなあと思ったので、次の学習会にも参加しようかと考えています。
帰りの時間も押し迫ってきたので駅へと向かいましたが、今回もおなか一杯のGWTでした。



長野支部のみなさんありがとうございました。またお邪魔しま~す。
来年の「第33回日本GWT全国研修交流会」は松本で開催されます。


皆さん是非お友達を誘って、素敵な出会いと学びと気づきの場でお会いしましょう!!
文責: GWT愛好者aya
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